サイバーエージェントのエンジニア年収は882万円なのか 求人と統計で検証

「サイバーエージェント エンジニア 年収」で検索すると、有価証券報告書に基づく882万円という数字と、口コミサイトの500万円台という数字が両方出てきて戸惑う人が多いはずです。前者は職種を問わない全社員の平均で、後者は技術職に絞った口コミの平均であり、数えている集団が違います。この記事では、全社平均、技術職限定の口コミ、中途求人票のオファーレンジ、国の統計を出どころ別に並べて整理します。

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エンジニア転職ラボ編集部IT・エンジニア転職の解説メディア

求人票・給与データサイトの公開情報、有価証券報告書を紹介する転職メディアの記事、厚生労働省の統計にあたり、出どころを明示して書いています。情報は2026年9月30日に確認しました。個人の体験談は掲載していません。

サイバーエージェントのエンジニア年収は882万円なのか

年収が伸びていく様子を描いたイラスト

結論から言うと、882万円という数字はサイバーエージェント全社員の平均年間給与であり、エンジニア職だけを取り出した数字ではありません。同社が開示する有価証券報告書に基づく数値として複数の転職メディアが紹介しているのは、営業やマーケティングなど全職種を含めた提出会社単体の平均です。エンジニア職に絞った年収を知りたい場合は、この後で紹介する求人票や口コミサイトの技術職限定のデータをあわせて確認する必要があります。

会社概要と3つの事業の柱

株式会社サイバーエージェントは1998年3月18日設立、東京都渋谷区に本社を置く企業です。2024年9月末時点で資本金74億4000万円、連結従業員数は7251名です。事業はインターネット広告事業、動画配信サービスABEMAなどのメディア事業、Cygamesやサムザップなどが手がけるゲーム事業という3本柱で構成されています。東証プライムに上場しており、事業内容や財務情報を有価証券報告書で毎期開示しています。

  • インターネット広告事業
  • メディア事業(ABEMAなど)
  • ゲーム事業(Cygames・サムザップなど)
項目内容
設立1998年3月18日
本社東京都渋谷区
資本金74億4000万円(2024年9月末時点)
連結従業員数7251名(2024年9月末時点)

全社平均とエンジニア職の年収は別物

有価証券報告書に記載される平均年間給与は、提出会社に所属する全従業員を対象にした数字です。サイバーエージェントの場合、広告事業の営業職やメディア事業の企画職なども合算されているため、エンジニア職だけの水準より高くも低くも出る可能性があります。エンジニア職の実態を知るには、次の章で紹介する求人票の想定年収や、職種を絞った口コミサイトのデータを見る必要があります。

編集部

全社平均の882万円だけを見て「サイバーエージェントのエンジニアは年収882万円」と判断するのは早いです。この後の章で職種別のデータを見ていきます。

有価証券報告書に見る全社平均年収の推移

サイバーエージェントの年収推移を確認するイラスト

転職メディア各社が引用する有価証券報告書の数値によると、直近開示である2025年9月期の平均年間給与は914万円、平均年齢は33.8歳です。その前期にあたる2024年9月期は882万円、平均年齢33.7歳とされています。いずれも提出会社単体の全従業員を対象にした平均であり、賞与やインセンティブを含んだ金額です。

直近2期の平均年間給与

直近2期を比べると、2024年9月期の882万円から2025年9月期の914万円へと、1年でおよそ32万円増えています。平均年齢もあわせて上がっていることから、単純な昇給だけでなく、勤続年数が伸びた社員の比率が増えたことも平均を押し上げた要因の一つと考えられます。ただし、この数字はあくまで全従業員の平均であり、個々の給与明細の金額と一致するとは限りません。

開示期平均年間給与平均年齢
2024年9月期882万円33.7歳
2025年9月期914万円33.8歳

平均年齢33.8歳という数字が示すもの

平均年齢が33歳台であることは、同社の従業員構成が20代後半から30代の若手中心であることを示しています。一般的に平均年齢が上がるほど平均年収も上がりやすいため、平均年齢が低い状態で900万円台の平均年収に達している点は、若手のうちから昇給ペースが速い可能性を示唆しています。ただしこれは会社全体の傾向であり、個々のエンジニアの年収を保証するものではありません。

⚠️ 注意したい点

有価証券報告書の平均年間給与は、賞与やインセンティブを含んだ全従業員の平均です。エンジニア職・営業職・管理部門などをまとめて割った数字であり、特定の職種の水準を表すものではありません。あくまで会社全体の目安として捉えてください。

編集部

平均年収が上がっている背景には新卒採用や中途採用の増員も影響します。人数構成が変わると平均値も動くため、推移だけで一人あたりの昇給幅を判断しないよう注意してください。

エンジニア職に絞った年収の実態(求人・口コミ)

サイバーエージェントの社員の口コミを読むイラスト

エンジニア職に絞ったデータでは、中途採用の求人票で想定年収800万円から1500万円のレンジが提示されており、転職口コミサイトの技術職の平均は573万円です。求人票は今後採用する人への条件、口コミは在籍者の自己申告という性質の違いがあるため、両方を確認したうえで自分の経験年数に近い数字を参考にすることが大切です。

中途求人票に見る想定年収のレンジ

社会人向けのエンジニア採用(Recareer採用)の求人票では、想定年収800万円から1500万円というレンジが示されています。募集職種はネイティブアプリエンジニア(iOS/Android/Flutter)、Webフロントエンジニア、ゲームクライアントエンジニア、バックエンドエンジニアなどで、求められる経験やスキルによって同じレンジの中でも提示額が変わります。

  • ネイティブアプリエンジニア(iOS/Android/Flutter)
  • Webフロントエンジニア
  • ゲームクライアントエンジニア
  • バックエンドエンジニア

転職会議の口コミに見る技術職の年収

転職会議(キャリコネ)の口コミ集計によると、正社員149人の投稿にもとづく全体の平均年収は552万円で、レンジは264万円から1340万円です。職種別では技術(ソフトウェア関連)の平均が573万円となっており、営業職の535万円をやや上回ります。この数字は在籍者の自己申告にもとづく口コミサイトの集計値であり、公的な統計ではない点に注意してください。

編集部

求人票のオファーレンジと口コミの平均に差があるのは、口コミには入社直後の若手社員も含まれるためです。自分の経験年数に近い年代の口コミを探すと実感に近づきます。

4つの年収データを1枚で比較する

ここまで紹介した数字を、性質の違う4系統に整理すると次の表のようになります。同じ「サイバーエージェント エンジニア 年収」という検索で出てくる数字でも、対象にしている集団がまったく異なることが分かります。

データの種類数値数えている対象出典
有価証券報告書の全社平均882万円(2024年9月期)全職種の全従業員有価証券報告書(転職メディア引用)
口コミの技術職平均573万円回答した正社員149人転職会議(キャリコネ)
中途求人票のオファーレンジ800万円〜1500万円中途エンジニア採用の募集条件求人票(Recareer採用)
ソフトウェア作成者の全国平均574万1200円全国のソフトウェア作成者令和6年賃金構造基本統計調査

同じ「年収」という言葉でも、数えている集団と性質がまったく違います。応募を検討する際は、自分の経験年数やポジションに近い数字だけを参考にしてください。

新卒エンジニアの年収と2階建ての給与体系

新卒エンジニアを描いたイラスト

サイバーエージェントの新卒エンジニアの初任給は、職種を問わず年俸504万円(月給42万円換算)で統一されています。加えて、入社時点で高い専門性が認められた場合は、最低年俸720万円からのエキスパート認定コースが用意されています。新卒でも実力次第で年収に差がつく2階建ての給与体系であり、学生時代の開発実績やスキルの証明が初任給の交渉材料になり得る点が特徴です。

能力別給与体系(504万円から)

一般の新卒採用では、職種を問わず初任給が年俸504万円、月給に換算すると42万円程度で統一されています。業界平均とされる新卒初任給と比べても高い水準であり、若手のうちから高い年俸を提示する採用方針がうかがえます。ただしこの金額は年俸制のベース額であり、賞与やインセンティブの扱いは配属先の評価制度によって変わります。

エキスパート認定(720万円から)

入社時点で専門領域における高い実績やスキルが認められた学生は、最低年俸720万円からのエキスパート認定コースの対象になります。一般の能力別給与体系よりも200万円以上高いスタートラインになるため、学生時代からの開発実績やコンテスト入賞歴などが評価に影響しているとみられます。どちらのコースになるかは、選考過程でのスキル評価によって決まります。

  • 能力別給与体系 最低年俸504万円から
  • エキスパート認定 最低年俸720万円から
  • 職種を問わず初任給の枠組みは統一
  • 評価は入社後も半期ごとに見直し
編集部

新卒であっても給与体系が一律ではない点は、他社にはあまり見られない特徴です。選考では技術力そのものを問われる場面が多いとされています。

年代・グレード別に見る年収の目安と国の統計との比較

複数の年収データを比べるイラスト

転職会議の口コミによると、年代別の平均年収は20代511万円、30代649万円、40代718万円と、年代が上がるにつれて増加しています。社内の等級(グレード)は職務と職能の2軸で定義され、半期ごとに評価と処遇が見直される仕組みです。国の統計と比べると、同社のエンジニア年収は全国平均を上回る水準にあると見られます。

20代・30代・40代の年収レンジ

転職会議の口コミ集計では、20代の平均年収は511万円、30代は649万円、40代は718万円です。別の口コミデータでは、20代の最高年収が1340万円、30代の最高年収が1182万円という投稿もあり、若手でも成果次第で年代の平均を大きく上回るケースがあることがわかります。

年代平均年収(口コミ)最高年収の投稿例
20代511万円1340万円
30代649万円1182万円
40代718万円(投稿データなし)

等級(グレード)制度と評価の仕組み

社内の等級は職務(役割の重さ)と職能(発揮できる能力)の2軸で定義され、グレードごとに給与レンジが設定されています。評価は半期に一度見直され、成果次第でグレードが上がれば給与レンジも上がる仕組みです。年俸制のため賞与が別途支給されない代わりに、評価に応じた昇給機会が年2回ある点が特徴です。

厚労省統計「ソフトウェア作成者」の全国平均との比較

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模10人以上のソフトウェア作成者の平均年間給与は574万1200円です。これは全国の当該職種の平均値であり、中央値ではありません。同社の技術職口コミ平均573万円とほぼ同水準に見えますが、口コミの母集団はサイバーエージェント在籍者149人に限られるのに対し、統計は全国のソフトウェア作成者が対象です。単純に優劣を比較できる数字ではありません。

  • ソフトウェア作成者は統計上の職種名(社内SE・プログラマーなどが含まれる区分)
  • 統計は全国平均、口コミはサイバーエージェント在籍者149人の投稿
  • いずれも平均値であり中央値ではない
💡 ここだけ押さえる

数字の母集団を確認したうえで判断したい方は、エンジニアの年収の中央値の読み方も参考にしてください。平均値と中央値では、外れ値の影響の受け方が大きく異なります。

編集部

「平均」としか書かれていない数字を見たときは、まず中央値なのか平均値なのか、次に誰を数えた数字なのかを確認する癖をつけると、求人票の数字も読み違えにくくなります。

働き方と年収以外に確認したい点

エンジニアの働き方を描いたイラスト

転職会議の口コミ集計では、月の平均残業時間は32.0時間、有休消化率の平均は56%です。同社は2016年に健康推進室を設置するなど働き方改革の施策を進めてきたとされ、家賃補助や退職金制度、従業員持株会といった福利厚生も用意されています。年収だけでなく、こうした働き方や制度面もあわせて確認しておくと、入社後のギャップを減らせます。

残業時間と有給消化率

口コミの集計値では、月の平均残業時間は32.0時間、平均休日出勤は0.4日、有休消化率の平均は56%です。新卒の初任給の高さや抜擢文化から「激務では」という印象を持たれることがありますが、サービス残業の常態化のような典型的なブラック企業の特徴には当てはまらないと整理する記事も見られました。ただし部署や時期によって実態は変わるため、面接で具体的な働き方を確認することをおすすめします。

家賃補助など福利厚生の実態

福利厚生としては、家賃補助制度、エンジニア向けの「ENERGY」制度、退職金制度、従業員持株会、社内カウンセリング制度などが挙げられています。年俸制のため賞与が別途支給されない一方、こうした手当や制度でカバーする設計になっている点が特徴です。応募前には、給与テーブルだけでなく手当の適用条件も求人票や面接で確認しておくとよいでしょう。

  • 家賃補助制度
  • エンジニア向け「ENERGY」制度
  • 退職金制度
  • 従業員持株会
  • 社内カウンセリング制度
項目口コミ集計値
月の平均残業時間32.0時間
平均休日出勤0.4日
有休消化率平均56%
編集部

年収の数字だけで応募先を決めず、働き方や評価制度が自分に合うかどうかも面接で質問しておくと、入社後のミスマッチを減らせます。

よくある質問

サイバーエージェントのエンジニアの年収について、検索でよく調べられている疑問をまとめます。以下は2026年9月30日時点で、求人票・口コミサイト・公的統計から確認できた情報にもとづいて編集部が回答をまとめたものです。求人票の条件は職種や掲載時期によって変わるため、実際に応募する際は必ず最新の募集ページで内容を確認してください。

サイバーエージェントのエンジニアの年収はいくらですか

有価証券報告書に基づく全社平均は2024年9月期で882万円ですが、これは全職種を含む数字です。エンジニア職に絞ると、転職会議の口コミによる技術職の平均は573万円、中途求人票の想定年収は800万円から1500万円のレンジが示されています。新卒の初任給は年俸504万円、専門性が高いと認められればエキスパート認定として720万円からのコースもあります。どの数字も対象が異なるため、自分の経験年数や職種に近いものを参考にしてください。

サイバーエージェントの平均年収882万円はエンジニアも含みますか

含みますが、営業職やマーケティング職なども合わせた全社員の平均であり、エンジニア職だけを取り出した数字ではありません。有価証券報告書の平均年間給与は、提出会社に所属する全従業員を対象に算出される決まりになっています。エンジニア職の年収水準を知りたい場合は、求人票の想定年収や、職種を絞った口コミサイトのデータをあわせて確認する必要があります。

サイバーエージェントのエンジニアは未経験でも転職できますか

検索した範囲では、中途採用の求人票はソフトウェアエンジニアとしての実務経験を前提とするものが中心で、想定年収も800万円からのレンジで示されています。未経験者を対象にした技術職の中途募集は確認できませんでした。未経験からIT業界を目指す場合は、まず実務経験を積める企業で経験を重ねたうえで、中途採用に挑戦する進め方が現実的です。

サイバーエージェントのエンジニアの残業は多いですか

転職会議の口コミ集計では、月の平均残業時間は32.0時間、有休消化率の平均は56%となっています。新卒の初任給の高さや若手抜擢の文化から「激務では」と言われることがありますが、サービス残業の常態化のような典型的なブラック企業の特徴には当てはまらないと整理されています。部署や時期によって実態が異なるため、面接で具体的な働き方を確認しておくとよいでしょう。

まとめ

サイバーエージェントのエンジニアの年収は、どのデータを見るかによって数字も対象も変わります。有価証券報告書に基づく全社平均は2024年9月期で882万円、2025年9月期で914万円ですが、これは全職種を含む数字です。エンジニア職に絞ると、転職会議の口コミによる技術職平均は573万円、中途求人票の想定年収は800万円から1500万円のレンジでした。

新卒は年俸504万円からの能力別給与体系と、720万円からのエキスパート認定の2階建てになっており、年代が上がるにつれて平均年収も20代511万円、30代649万円、40代718万円と伸びる傾向が口コミから読み取れます。国の統計であるソフトウェア作成者の全国平均574万円と比べても、遜色ない水準にあると言えそうです。

応募を検討する際は、募集職種ごとの想定年収と、自分の経験年数に近い口コミデータをあわせて確認することをおすすめします。年収データの読み方はエンジニアの年収の中央値の読み方やU-NEXTのエンジニア年収でも解説しています。ほかの企業の年収情報はマイクロソフトのサポートエンジニア年収、記事一覧はエンジニア転職ラボの記事一覧でご覧いただけます。