ナレッジワークのエンジニア年収は780万円なのか 口コミと求人票で検証

「ナレッジワーク エンジニア 年収」で検索すると、口コミサイトの780万円という数字が目に付きますが、これが技術職に限った数字なのか、全社員を含む平均なのかは調べないと分かりません。同社は非上場のため有価証券報告書は存在せず、公開されている情報源は口コミサイト、求人票、国の統計に限られます。この記事では、それぞれの数字が誰を数えたものかを分けたうえで、資金調達の推移や選考のハードルまで整理します。

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エンジニア転職ラボ編集部IT・エンジニア転職の解説メディア

求人票・口コミサイトの公開情報、スタートアップ専門メディアの資金調達報道、厚生労働省の統計にあたり、出どころを明示して書いています。情報は2026年9月30日に確認しました。個人の体験談は掲載していません。

ナレッジワークのエンジニア年収は780万円なのか

ナレッジワークのエンジニアを描いたイラスト

結論から言うと、780万円という数字は口コミサイトに投稿された全社員の平均であり、エンジニア職だけを取り出した数字ではありません。同社は2020年4月設立のSaaSスタートアップで、営業支援職やコーポレート職も含めた少人数の口コミをもとに集計された値です。エンジニア職の水準を知りたい場合は、この後で紹介する求人票の想定年収もあわせて確認する必要があります。

会社概要と事業内容

株式会社ナレッジワークは2020年4月設立、東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー51Fに本社を置く企業です。元リンクアンドモチベーション取締役の麻野耕司氏と、Googleソフトウェアエンジニア出身の川中真耶氏が創業し、営業支援を1つのツールで実現するセールスイネーブルメントAIクラウド「ナレッジワーク」を開発・提供しています。みずほ銀行や日清食品、NTTドコモビジネスなど大手企業への導入事例が紹介されています。

項目内容
設立2020年4月
本社東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー51F
創業者麻野耕司氏・川中真耶氏
事業内容セールスイネーブルメントAIクラウド「ナレッジワーク」の開発・提供
上場区分非上場(有価証券報告書の開示なし)

780万円という数字の母集団

口コミサイトの集計を紹介する媒体記事によると、ナレッジワークの平均年収は約780万円、推定年収レンジは770万円から1610万円とされています。ただし同記事内でも、設立から日が浅く口コミ件数が少ないため実際の平均と差がある可能性が注記されています。営業職やコーポレート職を含む全社員が対象であり、エンジニア職に限定した口コミの平均ではない点にも注意が必要です。

  • セールスイネーブルメントAIクラウドの開発・提供
  • みずほ銀行・日清食品・NTTドコモビジネスなど大手企業への導入事例
  • 非上場のため有価証券報告書は存在しない
  • 口コミの母集団は全社員(エンジニア職限定ではない)
編集部

780万円という数字だけを見て「エンジニアの年収も780万円」と判断するのは早いです。次の章で求人票の想定年収を見ていきます。

資金調達の推移からみる事業の勢い

ナレッジワークの資金調達の推移を確認するイラスト

ナレッジワークは設立2年目の2022年に10億円、2023年11月にはシリーズBラウンドで45億円を追加調達しており、累計調達額は61.2億円に達しています。スタートアップの年収水準は資金調達の状況と連動しやすいため、調達額の推移を知っておくと、求人票の想定年収レンジが妥当かどうかを判断する材料になります。

2022年の10億円調達

2022年、グロービス・キャピタル・パートナーズとDNX Venturesをリード投資家とする第三者割当増資により、ナレッジワークは10億円を調達しました。設立から2年というタイミングでの調達であり、セールスイネーブルメントという領域でのプロダクト開発体制の強化に充てられたとみられます。

2023年11月のシリーズB45億円

2023年11月29日、ナレッジワークはWorld Innovation Lab(WiL)とグロービス・キャピタル・パートナーズが参加するシリーズBラウンドで45億円を調達したと発表しました。この調達により累計調達額は61.2億円に達し、今後3年間でプロダクトを複数ローンチする計画が示されています。

  • 2020年4月 設立
  • 2022年 グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Venturesがリードし10億円調達
  • 2023年11月29日 WiL、グロービス・キャピタル・パートナーズが参加するシリーズBで45億円調達
  • 累計調達額61.2億円
💡 ここだけ押さえる

資金調達が続いているスタートアップは採用を積極化しやすい一方、株式による報酬(ストックオプションなど)の制度や上場時期は求人票だけでは分からないため、カジュアル面談で確認することをおすすめします。

編集部

資金調達額の大きさは成長の勢いを示す目安にはなりますが、個人の年収を直接保証するものではない点は覚えておきましょう。

求人票に見るエンジニア職の想定年収

ナレッジワークの求人票を確認するイラスト

求人媒体Green経由で確認できる中途採用の求人票では、募集職種によって想定年収500万円から750万円のレンジが提示されています。前章で紹介した口コミの全社平均780万円よりもやや低いレンジに見えますが、求人票は募集時点で提示される条件の幅であり、実際の内定額は面接でのスキル評価やこれまでの実務経験の内容によって変わります。次の項目から、職種ごとの募集内容を具体的に見ていきます。

AIソリューション開発エンジニアの年収

AIソリューション開発エンジニア(Python対応)の求人票では、想定年収500万円からのレンジが示されています。勤務地は東京都、週1回以上のリモートワークと副業が認められており、フレックスタイム制で転勤はない条件です。学歴不問とされており、経験やスキルに応じて500万円からの金額が変動するとみられます。

Webエンジニア(バックエンド・フロントエンド)の年収

Webエンジニア(Java・Spring Framework)とWebエンジニア(PHP・React・Laravel)の求人票では、いずれも想定年収500万円から750万円のレンジが示されています。同じ会社でも募集する技術領域によって上限額に差があり、フロントエンド・バックエンドを問わず即戦力としてのスキルが求められる募集内容になっています。

  • AIソリューション開発エンジニア(Python) 想定年収500万円〜
  • Webエンジニア(Java・Spring Framework) 想定年収500万円〜750万円
  • Webエンジニア(PHP・React・Laravel) 想定年収500万円〜750万円
  • いずれも週1回以上のリモート・副業可・フレックスタイム・転勤なし
編集部

求人票の年収レンジは募集時点の条件です。同じ職種でも掲載時期によって金額が変わることがあるため、応募前に最新の募集ページを確認してください。

口コミに見る給与制度と働き方

ナレッジワークの社員の口コミを読むイラスト

転職口コミサイトでは、等級制度が明確でフレックスタイムやリモートワークなど柔軟な働き方ができるという評価が見られます。勉強会や書籍購入の費用補助といった自己成長のサポートがある点も、複数の口コミで共通して挙げられている内容です。年収の数字だけでは見えない、給与の決まり方や社内文化について、口コミから読み取れる範囲を整理します。

等級制度と半年ごとの昇給

口コミによると、ナレッジワークには等級制度があり、従業員の頑張りや成長が評価に反映される仕組みが整っています。半年ごとの昇給や賞与の機会があり、評価基準が明確な点がモチベーションにつながっているという声が紹介されています。ただし具体的な等級ごとの給与レンジは公開情報からは確認できませんでした。

エンジニア組織の文化と口コミ件数の少なさ

エンジニア公式ブログでは「Craftsmanship」というスタイルを掲げ、技術や製品へのこだわりを持ちブログ執筆や登壇など社外発信を奨励する文化が紹介されています。Google Developers ExpertsやGoogle Cloud Champion Innovatorsが在籍するという評判記事もありますが、口コミサイトの投稿件数自体が少なく、詳細なデメリットの声は検索結果からは十分に確認できませんでした。

  • 等級制度が明確で半年ごとに評価・昇給の機会がある
  • フレックスタイム・リモートワークなど柔軟な働き方
  • 勉強会・書籍購入費用の補助などの学習支援
  • 「Craftsmanship」を掲げ社外発信を奨励する開発文化
  • 口コミ件数が少なく評価の分散が大きい可能性がある
⚠️ 注意したい点

設立から日が浅い企業は口コミの投稿数が少なく、特定の投稿者の主観に評価が引っ張られやすい傾向があります。数件の口コミだけで働きやすさを判断せず、カジュアル面談で複数の社員の話を聞くことをおすすめします。

編集部

等級制度の有無や学習支援の内容は、面接の逆質問で具体的な運用実績を聞いてみると解像度が上がります。

全国統計と比較する視点

年収の統計データを比べるイラスト

ここまで紹介した口コミの780万円、求人票の500万円から750万円という2つの数字を、国の統計と並べて整理します。同じ「年収」という言葉でも、数えている対象がまったく異なる3系統の数字であることが分かります。どの数字を参考にすべきかは、自分がどの職種・立場で応募するかによって変わってくるため、順番に確認していきましょう。

平均と中央値の違いに注意する

口コミサイトが示す「平均780万円」は、あくまで投稿者の自己申告を平均した値であり、中央値ではありません。平均値は一部の高年収の投稿者がいると引き上げられやすく、口コミ件数が少ない企業ほどその影響を受けやすくなります。中央値との違いを意識せずに数字を比較すると、実態より高い印象を持ってしまう可能性があります。

ソフトウェア作成者の全国平均574万円との比較

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模10人以上のソフトウェア作成者の平均年間給与は574万1200円です。これは全国のソフトウェア作成者を対象にした平均値であり、ナレッジワーク1社の数字ではありません。求人票の想定年収500万円から750万円のレンジは、この全国平均を挟む水準にあると言えます。

データの種類数値数えている対象出典
口コミの全社平均780万円(レンジ770万〜1610万円)全社員の口コミ投稿(件数少ない)OpenWork(媒体記事経由)
求人票のエンジニア想定年収500万円〜750万円中途採用エンジニア職の募集条件求人票(Green経由)
ソフトウェア作成者の全国平均574万1200円全国のソフトウェア作成者令和6年賃金構造基本統計調査

転職で年収が上がる人の割合

厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概要」によると、令和6年に転職した人のうち、賃金が前職より増加した割合は40.5%、減少した割合は29.4%、変わらないは28.4%でした。これはIT業界に限定した数字ではありませんが、転職によって年収がどちらに動きやすいかの目安として参考にできます。

  • 口コミの平均値は中央値ではなく、外れ値の影響を受けやすい
  • 厚労省統計は全国のソフトウェア作成者が対象で、1社の数字ではない
  • 令和6年の転職者のうち賃金増加は40.5%、減少は29.4%
💡 ここだけ押さえる

数字の母集団を確認したうえで判断したい方は、エンジニアの年収の中央値の読み方も参考にしてください。平均値と中央値では、外れ値の影響の受け方が大きく異なります。

編集部

「平均」とだけ書かれた数字を見たら、中央値か平均値か、誰を数えた数字かをまず確認する癖をつけると、求人票の数字も読み違えにくくなります。

選考で確認しておきたいポイント

ナレッジワークの選考を準備するイラスト

ナレッジワークのエンジニア中途採用では、必須スキルとしてプログラミング経験(言語不問)が挙げられており、歓迎スキルとしてコンピューターサイエンスの知見が紹介されています。応募検討の入り口としてカジュアル面談が用意されており、いきなり選考に進むのではなく相互理解を深める機会が設けられています。求人票に書かれた条件を、必須と歓迎に分けて確認しておきましょう。

区分内容
必須スキルプログラミング経験(言語不問)
歓迎スキルコンピューターサイエンスの知見
求める人物像ミッション・ビジョンへの共感、ナレッジワークのスタイルを体現できること
選考の入り口登録フォームからのカジュアル面談案内

必須スキルと歓迎スキル

求人票で確認できる必須スキルは「プログラミング経験(言語不問)」で、特定の言語やフレームワークの経験年数を条件にしていません。検索した範囲では、実務未経験者を対象にした技術職の中途募集は確認できませんでした。完全未経験からの応募を考える場合は、まず実務経験を積める環境で経験を重ねたうえで挑戦する進め方が現実的です。

カジュアル面談と求める人物像

ナレッジワークが求める人物像は、会社のミッション・ビジョンに共感できる人、そしてナレッジワークのスタイルを体現できる人とされています。登録フォームに希望職種やキャリアを記載すると、直近の選考ポジションに合うと判断された場合にカジュアル面談へ案内される仕組みです。技術力に加えて、企業文化への共感度も見られている点は覚えておくとよいでしょう。

  • 必須スキル プログラミング経験(言語不問)
  • 歓迎スキル コンピューターサイエンスの知見
  • 求める人物像 ミッション・ビジョンへの共感
  • 選考の入り口としてカジュアル面談を用意
編集部

カジュアル面談は合否に関わらない情報交換の場です。年収レンジや評価制度の運用実績を遠慮せず質問してみましょう。

よくある質問

ナレッジワークのエンジニアの年収について、検索でよく調べられている疑問をまとめます。以下は2026年9月30日時点で、求人票・口コミサイト・公的統計から確認できた情報にもとづいて編集部が回答をまとめたものです。求人票の条件は掲載時期によって変わるため、実際に応募する際は必ず最新の募集ページで内容を確認してください。

ナレッジワークのエンジニアの年収はいくらですか

口コミサイトが示す全社平均は約780万円ですが、これは営業職やコーポレート職も含む全社員の数字です。エンジニア職に絞ると、求人媒体経由で確認できる中途採用の想定年収は500万円から750万円のレンジで、募集する技術領域によって上限額が変わります。厚生労働省の統計であるソフトウェア作成者の全国平均は574万1200円です。どの数字も対象が異なるため、自分の経験やポジションに近いものを参考にしてください。

780万円という平均年収はエンジニア職限定の数字ですか

限定した数字ではありません。口コミサイトの平均780万円は、営業支援職やコーポレート職も含めた全社員の口コミを集計した値であり、職種別に分けた数字ではないと考えられます。加えて設立から日が浅く口コミの投稿件数自体が少ないため、実際の平均と差がある可能性がある点も、紹介元の媒体記事内で注記されています。

ナレッジワークは上場していますか

検索した範囲では、ナレッジワークが東証などに上場している情報は確認できませんでした。非上場企業であるため有価証券報告書は開示されておらず、全社員の平均年間給与を一次情報として確認する手段がありません。ストックオプションの有無や条件についても公開情報からは確認できなかったため、応募を検討する場合はカジュアル面談や選考の場で直接確認することをおすすめします。

未経験でもナレッジワークのエンジニアに応募できますか

求人票で確認できる必須スキルはプログラミング経験(言語不問)であり、実務未経験者を対象にした技術職の中途募集は検索結果から確認できませんでした。プログラミングの学習経験そのものが無い状態での応募は難しいとみられます。未経験からIT業界を目指す場合は、まず実務経験を積める企業で経験を重ねたうえで、中途採用に挑戦する進め方が現実的です。

まとめ

ナレッジワークのエンジニアの年収は、どのデータを見るかによって数字も対象も変わります。口コミサイトが示す全社平均は約780万円ですが、これは営業職やコーポレート職も含む数字です。求人媒体経由で確認できるエンジニア職の想定年収は500万円から750万円のレンジで、厚生労働省の統計であるソフトウェア作成者の全国平均574万1200円を挟む水準にあります。

同社は2022年に10億円、2023年11月にはシリーズBで45億円を調達し、累計調達額は61.2億円に達しています。非上場のため有価証券報告書は存在せず、選考では必須スキルとしてプログラミング経験(言語不問)が求められ、カジュアル面談を経て選考ポジションが提案される仕組みです。

応募を検討する際は、口コミの平均値ではなく募集職種ごとの想定年収と、自分の経験・スキルに近い条件を確認することをおすすめします。年収データの読み方はエンジニアの年収の中央値の読み方やU-NEXTのエンジニア年収でも解説しています。ほかの企業の年収情報はマイクロソフトのサポートエンジニア年収、記事一覧はエンジニア転職ラボの記事一覧でご覧いただけます。