U-NEXTエンジニアの年収はいくら 求人票と統計データで比較解説
「U-NEXT エンジニア 年収」で検索すると、口コミサイトごとに数字がバラバラで戸惑う人が多いはずです。原因のひとつは、動画配信サービスを運営する株式会社U-NEXTと、東証プライムに上場する持株会社の株式会社U-NEXT HOLDINGSが別の会社として扱われていることにあります。この記事では、求人票の募集条件、給与データサイトの自己申告額、持株会社の有価証券報告書、国の統計を、出どころを分けたうえで並べて解説します。
求人ページ・給与データサイトの公開情報、日本経済新聞の企業データ、厚生労働省の統計にあたり、出どころを明示して書いています。情報は2026年9月29日に確認しました。個人の体験談は掲載していません。
U-NEXTとはどんな会社か
株式会社U-NEXTとは、動画配信サービス「U-NEXT」を運営する事業会社のことです。同社は持株会社である株式会社U-NEXT HOLDINGS(旧USEN-NEXT HOLDINGS、東証プライム、証券コード9418)の傘下にあり、2017年12月1日付で株式会社U-NEXTと株式会社USENが経営統合したことで、現在の持株会社体制になりました。求人や口コミを調べるときは、動画配信を運営する事業会社と、上場している持株会社のどちらの情報を見ているかを区別する必要があります。
動画配信の事業会社と上場持株会社の関係
持株会社の株式会社U-NEXT HOLDINGSは2009年2月3日設立で、本社は東京都品川区上大崎の目黒セントラルスクエアにあります。資本金は99百万円、従業員数は282人(持株会社単体、2025年8月末時点)、グループ全体の従業員数はおよそ5737人(同時点、非連結企業を含む)です。エンジニアとして実際に採用されるのは、動画配信事業を担う株式会社U-NEXTの側になります。
- 持株会社設立 2009年2月3日
- 持株会社の資本金 99百万円
- 持株会社単体の従業員数 282人
- グループ全体の従業員数 およそ5737人
- 本社所在地 東京都品川区上大崎(目黒セントラルスクエア)
グループが手がける4つの事業
U-NEXT HOLDINGSグループの事業は大きく4つに分かれます。株式会社U-NEXTが手がける動画・電子書籍・音楽の配信を行うコンテンツ配信事業、株式会社USENが手がける店舗BGMや業務用ディスプレイの店舗DX事業、通信・エネルギー事業、そして新規事業です。エンジニアの募集は主にコンテンツ配信事業の側で行われており、動画配信システムやアプリの開発を担当することになります。
- コンテンツ配信事業(株式会社U-NEXT)
- 店舗BGM・店舗DX事業(株式会社USEN)
- 通信・エネルギー事業
- 新規事業
| 項目 | 株式会社U-NEXT(事業会社) | 株式会社U-NEXT HOLDINGS(持株会社) |
|---|---|---|
| 上場区分 | 非上場 | 東証プライム(証券コード9418) |
| 主な事業 | 動画・電子書籍・音楽配信 | グループ全体の経営管理 |
| エンジニア採用 | あり(サーバーサイド・フロントエンド等) | 持株会社としての管理部門が中心 |
| 公開される年収データ | 求人票・Indeed等の自己申告 | 有価証券報告書(公的な開示義務あり) |
この後で紹介する年収データも、どちらの会社を指しているかで意味が変わります。表の見出しに「事業会社」か「持株会社」かを必ず添えて読み進めてください。
求人票・給与データサイトに見るU-NEXTエンジニアの年収レンジ
求人サービスhrmosに掲載されている株式会社U-NEXTの募集ページを見ると、サーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、モバイルアプリエンジニア(iOS/Android)、インフラエンジニア、自動テストエンジニアなど複数の職種が並んでいます。求人ページ自体に具体的な年収額の記載は少ない一方、給与データサイトのIndeedには、ユーザーが投稿した実績に基づく年収レンジが掲載されています。両者を突き合わせることで、募集条件と実績額の両面から相場をつかめます。
エンジニア職の募集要項と必要スキル
サーバーサイドエンジニアの求人では、GolangやTypeScript、GraphQLといった技術の実務経験が挙げられており、ソフトウェアエンジニアとしての実務経験3年以上、日本語能力試験N2以上を条件とする募集があります。2024年1月以降は部門ごとにオフィス出社・リモートワーク・ハイブリッドを選べる制度になっており、8割以上の部門がリモートワーク中心とされています。
- サーバーサイドエンジニア(Golang・TypeScript・GraphQL)
- フロントエンドエンジニア
- モバイルアプリエンジニア(iOS/Android)
- インフラエンジニア
- 自動テストエンジニア・分析基盤エンジニア
Indeedに見る職種別の年収データ
Indeedの給与情報ページによると、株式会社U-NEXTの年収は回答者ベースでおよそ314万円から854万円まで幅があり、サービスエンジニア職の回答が最も高い水準にあります。システムエンジニア・サーバーサイドエンジニアに絞った集計では、年収810万円台という回答が複数件見られました。ただしこれは回答者数が限られた自己申告のデータです。
| 職種・区分 | 年収の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 全職種の回答範囲 | 314万円〜854万円 | Indeed給与情報 |
| サーバーサイドエンジニア | 810万円台(複数件) | Indeed給与情報 |
| サービスエンジニア | 回答中の最高水準 | Indeed給与情報 |
求人票の募集要項は「これから採用する人への条件」であり、在籍社員全員の平均ではありません。Indeedの年収データも、投稿したユーザーの自己申告にもとづく集計です。回答件数が少ない職種ほど、特定の等級や部署に偏っている可能性があります。
口コミサイトに見る年代別の年収イメージ
OpenWorkの株式会社U-NEXTのページには、年収・給与制度に関する個別の口コミが投稿されています。「新卒入社7年目・35歳・マネージャー、年収400万円」「新卒入社4年目・26歳、年収300万円から350万円」といった投稿があり、年次や役職によって金額に差があることがうかがえます。これらは投稿者個人の自己申告であり、全社員を対象にした統計的な平均ではありません。
OpenWorkに投稿された年収の実例
OpenWorkの口コミによると、新卒入社7年目でマネージャー職にある35歳の年収は400万円、新卒入社4年目で26歳の年収は300万円から350万円という投稿があります。同じ会社でも役職や職種によって年収の伸び方は異なるため、投稿者がどのポジションかを合わせて確認することが大切です。年収の中央値そのものの考え方はエンジニアの年収の中央値の読み方でも解説しています。
集計サイトごとに数字が異なる理由
持株会社の株式会社U-NEXT HOLDINGSについての給与データを比べると、OpenMoneyでは597万円(回答76人)、OpenWorkでは462万円(回答95人)と、同じ会社を指しているにもかかわらず平均年収の数字が大きく異なります。回答者の在籍時期や職種構成がサイトごとに違うためで、1つのサイトの数字だけを鵜呑みにしないほうが安全です。
| 年次・年齢の目安 | 役職 | 年収の投稿例 |
|---|---|---|
| 新卒4年目・26歳 | 一般職 | 300万円〜350万円 |
| 新卒7年目・35歳 | マネージャー | 400万円 |
OpenWorkの口コミはマネージャー職以外のエンジニア個人の投稿が少なく、技術職に限った年収の幅までは読み取りにくいのが実情です。応募時は職種別の求人票と合わせて確認してください。
統計と持株会社データで見る年収の位置づけ
動画配信を運営する株式会社U-NEXTは非上場のため、有価証券報告書による公式な平均年収は公表されていません。そこで、近い職種の全国統計と、持株会社である株式会社U-NEXT HOLDINGSの開示データを、性格の異なる参考値として並べます。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、ソフトウェア作成者の平均年収はおよそ655万2000円です。
ソフトウェア作成者の全国平均との比較
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(2026年9月29日確認)の職種別データでは、ソフトウェア作成者(社内SEやプログラマーが統計上分類される職種名)の平均年収はおよそ655万2000円です。この記事では原統計の月額給与・賞与の内訳までは確認できておらず、同統計を引用した集計値として扱っています。全国の企業規模を合わせた平均であり、特定の企業の水準ではない点に注意してください。
持株会社・U-NEXT HOLDINGSの有価証券報告書ベースの年収
日本経済新聞の企業データによると、持株会社の株式会社U-NEXT HOLDINGS(証券コード9418)の平均年収は649万6000円、初任給は27万円で、いずれも同社の有価証券報告書にもとづく数値です。この数字は持株会社としての開示であり、動画配信事業を担う株式会社U-NEXTそのものの単体年収ではありません。管理部門や他事業の従業員も含む平均である点を踏まえて読む必要があります。
| データの種類 | 数値 | 数えている対象 | 出典 |
|---|---|---|---|
| Indeedの自己申告(事業会社) | 314万円〜854万円 | 株式会社U-NEXTの投稿ユーザー | Indeed給与情報 |
| ソフトウェア作成者の全国平均 | およそ655万円 | 全国のソフトウェア作成者 | 令和6年賃金構造基本統計調査 |
| 持株会社の平均年収 | 649万6000円 | U-NEXT HOLDINGSの全従業員 | 有価証券報告書(日経データ) |
| OpenWorkの口コミ平均(持株会社) | 462万円 | 回答した正社員95人 | OpenWork |
4つの数字は、数えている会社も対象も別々です。どれか1つだけを見て「U-NEXTの年収は高い・安い」と判断しないほうがよいでしょう。
U-NEXTのエンジニアとして働くメリットと注意したい点
口コミサイトの評価を見ると、株式会社U-NEXTにはリモートワークやフルフレックス制度といった働き方の柔軟さがある一方、残業時間や評価の感じ方には投稿によってばらつきがあります。OpenWorkの企業スコアでは、総合評価3.46点、月間平均残業時間21.6時間となっており(回答した正社員をもとにした集計)、良い面と注意すべき面の両方が数字に表れています。
口コミから見える強み
口コミでは、2024年1月以降に導入された部門ごとの出社・リモート選択制度や、フルフレックスタイム制度による休みの取得しやすさが評価されています。見込み残業時間を超えた分は別途支給されるという投稿もあり、みなし残業の扱いが明確にされている点も特徴です。
- 部門ごとに出社・リモート・ハイブリッドを選択できる
- フルフレックスタイム制度で勤務時間を調整しやすい
- 見込み残業時間を超えた分は別途支給という口コミがある
- 休みが取得しやすいという投稿がある
口コミから見える注意したい点
一方で、残業が多く定時で退勤しにくいという投稿や、給与データサイトごとに平均年収の数字が大きく異なるという事実そのものが、在籍者による評価の分かれ方の大きさを示しています。配属される部署や職種によって、働き方の実感が変わりやすい会社だと言えます。
| 観点 | 口コミで挙がっている強み | 口コミで挙がっている注意点 |
|---|---|---|
| 働き方 | 部門選択制のリモートワーク、フルフレックス | 部署によって残業が多いという声 |
| 給与 | 見込み残業超過分は別途支給という投稿 | サイトごとの平均年収のばらつきが大きい |
| 総合評価 | OpenWork総合評価3.46点 | 月間平均残業21.6時間 |
転職を検討する際に準備しておきたいこと
株式会社U-NEXTへの転職を考えるなら、応募前に募集職種と求められる経験年数を整理しておくことが実用的です。求人では、Golang・TypeScript・GraphQLなどの技術経験に加えて、ソフトウェアエンジニアとしての実務経験3年以上を挙げる募集が中心で、未経験者向けの技術職求人は多くありません。日本語能力試験N2以上を条件とする募集もあり、応募資格を事前に確認しておく必要があります。
選考で評価されやすいスキルと経験
サーバーサイドエンジニアの求人では、Golang・TypeScript・GraphQLの実務経験が挙げられています。ソフトウェアエンジニアとしての実務経験3年以上を条件とする募集が中心であり、動画配信という大規模サービスの開発・運用経験があると選考でのアピール材料になります。未経験からの技術職応募は、求人票を個別に確認してください。
- Golang・TypeScriptなどのサーバーサイド開発経験
- GraphQLを用いたAPI設計の経験
- ソフトウェアエンジニアとしての実務経験3年以上
- 日本語能力試験N2相当以上の日本語力
- 大規模トラフィックを扱うサービスの開発・運用経験
応募前に確認しておきたいポイント
求人を見るときは、募集している職種が動画配信事業を担う株式会社U-NEXTのものか、持株会社側のものかを確認してください。配属先のチームやプロダクト、出社・リモートの運用ルールは部門ごとに異なるため、面接で具体的な働き方を質問しておくと入社後のギャップを減らせます。
- 募集元が事業会社(U-NEXT)か持株会社(U-NEXT HOLDINGS)か
- 配属予定のチーム・プロダクトの担当範囲
- 出社・リモートワークの運用ルール(部門ごとに異なる)
- みなし残業時間と超過分の支給方法
- 求人票の給与レンジに含まれる手当の範囲
よくある質問
U-NEXTのエンジニアの年収について、検索でよく調べられている疑問をまとめます。以下は2026年9月29日時点で、求人票・給与データサイト・公的統計から確認できた情報にもとづいて、編集部が回答をまとめたものです。求人票の内容は職種や掲載時期によって変わるため、実際に応募する際は必ず最新の募集ページで条件を確認してください。
U-NEXTのエンジニアの年収はいくらですか
動画配信を運営する株式会社U-NEXTは非上場のため、全社員平均は公表されていません。参考値としては、Indeedの自己申告データでサーバーサイドエンジニアが810万円台、持株会社U-NEXT HOLDINGSの有価証券報告書ベースの平均年収が649万6000円、国の統計によるソフトウェア作成者の全国平均がおよそ655万円です。いずれも対象が異なるため、単純に比較することはできません。
U-NEXTとU-NEXT HOLDINGSは同じ会社ですか
別の法人です。株式会社U-NEXTは動画配信サービスを運営する非上場の事業会社で、株式会社U-NEXT HOLDINGS(旧USEN-NEXT HOLDINGS、証券コード9418)は東証プライムに上場する持株会社です。2017年12月に経営統合して現在の体制になりました。求人や口コミの年収データを見るときは、どちらを指しているかを確認する必要があります。
U-NEXTのエンジニアは未経験でも転職できますか
検索した範囲では、サーバーサイドやフロントエンドなどの技術職の求人は、ソフトウェアエンジニアとしての実務経験3年以上を条件とするものが中心でした。未経験者を対象にした技術職の募集は確認できなかったため、未経験からの応募を検討する場合は、募集ページの応募資格を個別に確認することをおすすめします。
U-NEXTのエンジニアは残業が多いですか
OpenWorkの企業スコアでは、株式会社U-NEXTの月間平均残業時間は21.6時間と公開されています。口コミには、残業が多く定時退勤しにくいという投稿がある一方、見込み残業時間を超えた分は別途支給されるという投稿もあります。部署や時期によって実態が異なる可能性があるため、面接で具体的な働き方を確認するとよいでしょう。
まとめ
U-NEXTのエンジニアの年収は、どのデータを見るかによって数字も意味も変わります。まず押さえておきたいのは、動画配信を運営する株式会社U-NEXTと、東証プライムに上場する持株会社の株式会社U-NEXT HOLDINGSが別の法人だという点です。求人票やIndeedの自己申告データは事業会社側の情報である一方、有価証券報告書ベースの平均年収649万6000円は持株会社側の数字です。
客観的な比較材料としては、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によるソフトウェア作成者の全国平均およそ655万円が参考になります。ただし、これも母集団が異なる数字である点を忘れずに読んでください。Indeedのサーバーサイドエンジニアの投稿例である810万円台も、回答件数が限られた自己申告データです。
応募先を決める前には、募集元が事業会社か持株会社か、配属予定のチームや出社・リモートの運用ルールを確認することをおすすめします。求人選びの考え方はインフラエンジニアの転職ガイドでも解説しています。ほかの記事はエンジニア転職ラボの記事一覧でご覧いただけます。